TASETO 浸透探傷試験
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1.浸透探傷試験(PT)とは…? | ||||||||||||||
浸透探傷試験とは、赤色や蛍光の浸透性のよい検査液を用いて、表面の割れ、ブローホールなどを検出する非破壊検査方法です。金属、非金属を問わず、表面に開口したクラック(きず)であれば、検出できるため広く利用されている方法です。 浸透液の色(観察条件)と浸透液の除去方法により、次の6種類があります。 | ||||||||||||||
浸透探傷試験の種類 | ||||||||||||||
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2.原理と手順について | ||
2-1.原理 | ||
表面に開口しているクラック(きず)を、容易に目視できるようにするために、毛細管現象および知覚現象を利用し、より拡大した像にして指示模様を検知する方法です。 赤または蛍光の浸透液を毛細管現象でクラック(きず)の中に浸透させた後、表面の浸透液を洗浄液による拭取りまたは水洗などで除去します。残ったクラック(きず)内の浸透液を、白色微粉末の現像剤で吸出し、赤色または蛍光の拡大指示模様を形成させ、これを観察することで、微細なクラック(きず)を検出します。
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探傷手順 | 内 容 | ||
前 処 理 | 洗浄液(FR-Q)等を用いて、表面の油脂、汚れ等を除去し、欠陥部を開口させた後、充分に乾燥させます。 | ||
浸透処理 | 浸透液(FP-S)を塗布します。浸透時間は通常5~60分間放置して欠陥部に、浸透液を充分に浸透させます。 | ||
除去 / 洗浄処理 | 表面の浸透液を乾いたウエスで除去します。次に、洗浄液(FR-Q)を軽く含ませたウエスできれいに浸透液を除去します。水洗型の場合は、シャワー水にて洗浄します。 | ||
現像処理 | 現像剤(FD-S)は充分攪拌した後、薄く均一に塗布します。現像時間は通常10~30分です | ||
観 察 | 明るい所で検査物表面を観察します。クラック(きず)があれば、白地に赤色の指示模様として現れます |
3.染色浸透探傷剤(カラーチェック)について
当社の染色浸透探傷剤はカラーチェックのブランドで親しまれています。一般には浸透液、除去液、現像剤の三液よりなっており、材料や部品等の表面に開口している微細な欠陥を検出します。信頼性?品質の高い製品として広く使用されています。
用途: | 溶接部のクラック(きず)、ブローホールなどの検出
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カラーチェックの種類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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4.蛍光浸透探傷剤(ケイコーチェック)について |
ケイコーチェックは蛍光浸透探傷試験に使用される探傷剤です。試験方法は基本的にはカラーチェックと同じですが、蛍光色の浸透液を使用し、観察は暗所でブラックライトを照射して行います。検出感度が高いこと微細クラック(割れ)の検出、自動探傷に適していることなどから、アルミダイキャストなどの量産部品の探傷など生産ラインに導入されるケースが増加しております。浸透液には水洗性タイプと溶剤除去タイプ?後乳化タイプなどがあり、また、現像剤にも速乾式、湿式、乾式タイプがあります。 |
ケイコーチェックの種類 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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応力腐食割れによる指示模様 | ケイコーチェック |